原子炉過酷事故シミュレーション
活動場所:日本原子力発電(株)・敦賀総合研修センター
活動期間:2017年9月11日(月)[本学・座学]、19日(火)~22日(金)[実習]
沸騰水型軽水炉の過渡事象・設計基準事故・過酷事故について、最新のプラントシミュレータを用いて実習することにより、原子力発電所の安全にかかわる主要な設備に習熟し、事故時対応を体験させることを目的とした実習です。そのため、座学によりまず沸騰水型軽水炉の主要構造・安全設備について習得しました。次いで、東京電力福島原子力発電所の事故進展挙動の分析結果を理解しました。さらに、過酷事故解析コードによる代表的な事故シーケンスに対する解析結果の概要について学習しました。
以上の講義を受けた後、プラントシミュレータを用いて沸騰水型軽水炉の過渡事象・設計基準事故・過酷事故のシミュレーションを実習しました。過酷事故解析コードとしては、世界的によく普及しているMAAPコードを用いました。実習は平成29年9月19日~22日の4日間、日本原子力発電(株)の敦賀総合研修センターで行いました。
この他、敦賀原子力発電所を訪問して、1号機(沸騰水型軽水炉)と2号機(加圧水型軽水炉)のプラント内部を見学し、非常用復水器(1号機)や静的触媒式水素再結合装置(2号機)など普段は見ることのできない装置に触れることにより実炉を実体験しました。また、電源車や消防車など原子力発電所の安全対策についても学ぶ機会を得ることができました。今回の過酷事故シミュレーション実習は、発電所訪問を含めて、参加した4名の学生達に大変好評でした。